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【着ぐるみ】目の作り方3種の図解+使用する材料まとめ


ケモナーのみんな~~~~~! ケモナーじゃないけど着ぐるみ・マスク・被り物の目を作りたいみなさんもこんにちは。

今回は、「目の作り方なんて全然分からないけど推しのコスプレにマスクが必須だったから何とかして作りたい」という着ぐるみ・マスク・被り物製作未経験者の方に向けて、着ぐるみ用の目に使う材料や作り方についてまとめてみました。

(dead by daylightのキラーのように、目を作る必要はないけれど目を隠しつつ視界確保する方法が知りたいという方にも参考になるかもしれません)

  1. 「ガラスカボション」「レジン」を使った目の作り方
    1. ガラスカボションアイ・レジンアイの場合は目頭で視界確保を
  2. 「アルミパンチ」を使った目の作り方
    1. 穴の径は何φがおすすめ?
  3. 「スモークフィルム」を使った目の作り方
    1. 透過率は何%がおすすめ?
  4. 代用品として使えなくもない素材
    1. アルミパンチの代わりに「水泳帽(メッシュ)」
    2. スモークフィルム+塩ビ板の変わりに「クリアファイル」
  5. 実店舗で目で見て材料を吟味したい場合は?

「ガラスカボション」「レジン」を使った目の作り方

ドールアイのような仕上がりを求めている方におすすめです。ドールアイ・グラスアイのようなリアルさを求めている方はガラスカボションやレジンでの製作一択だと思います。


ドーム型のガラスカボション(透明パーツ)や半球状に作ったレジンの下に、自分の好きな虹彩・瞳のデザインを印刷した紙(アナログで描いてもOKです)を敷いて作成します。

カボションは小さいサイズのものがほとんどなのですが、30~40mmのものもあるのでお好みのサイズのカボションを探してみて下さい。

カボションは平たいものが多いので、高さがある半球のクリアパーツが欲しい場合はレジンで自作する必要が出てくるかもしれません。リアル志向で出目気味にしたい時などはレジンでの自作を推奨します。

カボションやレジン半球を使用した目はリアルに仕上がるのが魅力ではありますが、視界の確保が難しいという欠点があります。

カボションの瞳孔部分をスモークフィルムにしたとしても範囲が狭いので、覗き穴がそこだけだと装着時にかなり不安があると思います。

ですので、瞳孔以外の場所からも視界を確保する必要があります。

ガラスカボションアイ・レジンアイの場合は目頭で視界確保を

グラスアイやガラスカボション・レジンを使用した手作りアイを使用する時は、目頭にメッシュで覗き穴を作る必要があります。


リアルケモノ系だとある程度目頭を切開しても意外と違和感がないのですが、充分な視野を確保できるくらいに切開をするとさすがに不自然になってしまいます。

視界の快適さと、見た目の自然さのバランスをうまくとって丁度いいサイズを見極めてみて下さい。

「ケモスタブログ」さんのこちらの記事の切開具合がかなりカッコよくておすすめです。が、被り物に慣れていない方だとこの大きさの覗き穴だと全然動けないと思います……。

もし目頭だけでは視野が狭すぎるという場合は、口を開けたデザインにして、補助として口からも覗けるようにしておくと安心だと思います。

「アルミパンチ」を使った目の作り方

アルミパンチにステッカーを貼って穴を開けて製作します。このタイプの目の最もたる特徴は、黒以外の部分からも覗ける・被っている最中に目が曇らないの2つではないでしょうか。


スモークフィルターやメッシュは、黒い部分にしか使えません。(他のカラーは中の暗さが透けてうまく発色しなくなってしまうことが多いです)

しかしアルミパンチであれば、板の穴の空いていない部分に貼られたステッカーがしっかりと発色してくれる上に、メッシュよりも穴の面積の比率が小さいので、黒以外の部分にも有効です。

また、景色がシート越しではないので、ヘッドを被っている最中に目が曇ることがないのが最大の魅力です。

こちらの光栄堂のアルミパンチを実際に使用したことがあるのですが、百均のハサミでカットすることができたので扱いは難しくありません。

アルミパンチ製の目の欠点は、至近距離で目を見るとやはり穴が空いている=覗き穴であることが分かりやすい点です。

目立たないようにするのであれば出来るだけ暗い色の部分にアルミパンチを使用し、かつ穴の径に注意して素材を選ぶのがおすすめです。

穴の径は何φがおすすめ?

筆者は一度試しに3φのアルミパンチングシートを買ったことがあるのですが、穴が大きすぎて全然使い物になりませんでした。

個人的には、着ぐるみの目に使用するアルミパンチの穴の径は0.5~1φをおすすめします。

0.5φは穴が小さく、かなり近付かないと穴が空いていると分からないのですが、穴が小さすぎてステッカーを貼ったあとに穴を開けるのがあまりにも大変だと思います。

黒目に黒の0.5φアルミパンチ(銀目に銀の0.5φアルミパンチ)をそのまま使用するのはおすすめです。

1φは穴を開けるのは比較的簡単そうですが、やはり0.5φと比べてしまうと穴が目立つな……というのが正直なところです。

黒~暗色のエリアであれば目立たないと思いますが、白目に1φのアルミパンチ+ステッカー+穴を開けると、会話する距離まで近付くとかなり穴が見えると思います。

人によって0.5φじゃ穴が開けられない・1φじゃ穴が目立つなどあるかと思いますので、心配な方は小さいサイズの穴の径違いをいくつか買って比べてみるのがおすすめです。

「スモークフィルム」を使った目の作り方

どこが覗き穴か分からないように着ぐるみを作りたい方におすすめなのが、スモークフィルムを使用する方法です。

塩ビ板などにスモークフィルムを貼り、黒目や黒い箇所に使用して覗き穴にします。


アルミパンチと違い、光を反射してキラキラするので目に使用するとイキイキとした表情になるため、(私の見る限り)愛用している方も多いように感じます。

覗き穴と分かりにくく作ることが出来るので、アニメ系のケモノで着ぐるみ感を出したくないという方におすすめです。

スモークフィルム(というか塩ビ板)を使用した目の欠点は、目が曇ることがある点です。何も対策をしないと高確率で曇ります。

着ぐるみの目のくもり防止についてはこちらの記事にまとめていますので、対策方法についてはこちらを参考にして頂ければと思います。


透過率は何%がおすすめ?

筆者はまだスモークフィルムを使用したことがないので保証はできないのですが、「Susu Tokyo」さんによると5%では暗すぎる、20~40%でいいとのことです。

スモークフィルム越しに景色を見てみるとかなり向こう側が見えて心配ですが、着ぐるみのヘッドやマスクに使用する時は圧倒的にマスク内の方が暗いので、自分が思っているよりも中が見えにくくなります。

スモークフィルムを選ぶ時は明るい場所→明るい場所を覗いて透過率を選ぶのではなく、明るい場所→暗い場所を見て判断しましょう。


以上、有名な着ぐるみの目の作り方をまとめてみました。筆者が色々調べて回った結果、この3パターンが多いように思えます。

しかし少し気になるのが「あまり馴染みのない素材が多い」という点です。(もしかしたら造形レイヤーさんにとってはそうでもないかもしれませんが)

筆者は一回しか作る予定がなく、特殊な素材に手を出さずに目を作れないかといくつか手に入れやすい素材を試したことがありますので、せっかくなのでその素材についてもまとめておきます。

代用品として使えなくもない素材

着ぐるみ用の目にピッタリな素材は分かったけれど、慣れない素材を扱うのは不安だし、一つひとつ通販するのは面倒だし……ということで、身近な素材で目を作れないか試してみました。

上記でご紹介した材料を使うことを推奨していますが、どうしても手に入らなかったり、一回しか使わなかったり、重要ではない部分に代用品を使用したいという時に参考にしてみて頂ければと思います。

アルミパンチの代わりに「水泳帽(メッシュ)」

なぜか筆者がアルミパンチを探している時に穴の径が3φ以下のアルミパンチが見当たらなかったので(本当になんで?)、白目部分に水泳帽のメッシュ部分を使用したことがあります。

視界はそこまで悪くはないものの、布なので上からステッカーが貼れないのが難点です。

また、布の面積に対して穴が大きいので発色が悪くなる(中の暗さが透けて色の印象が弱まる)のも少し気になりました。二枚重ねにすれば発色はよくなりますが、視界は悪くなります。

狭い範囲に使うには使い勝手が悪いので、白目部分か、口の中の覗き穴・通気孔として水泳帽(というかメッシュ)を使用するのはアリだと思います。

水泳帽(メッシュ)を使用する場合は、基本的に黒い箇所のみに使用することをおすすめします。先日ダイソーの手芸エリアでメッシュを見かけましたので参考までに。

スモークフィルム+塩ビ板の変わりに「クリアファイル」

透明な黒(グレー)のクリアファイルで黒目部分を作ってみたことがあるのですが、透明度が低いので「まあ使えなくはないかな」程度です。

「どうしても今日必要なのに近場にスモークシートや塩ビ板が売っていない!」という時の応急処置や、「どうせ撮る時しか被らないからある程度の視界が確保されればいいや」という方にはいいかもしれません。

が、スモークフィルムの方がストレスの少ない視界になれることは間違いないので、迷った方はスモークフィルムを購入することをおすすめします。


以上、おまけの代用素材ご紹介でした。

色々と材料を紹介してきましたが、初めて買う商品はやはり一度実際に目で見てから購入したい、という方も多いと思います。

こういった素材を実店舗で購入する場合はどんなお店をチェックすればよいかを考えてみました。

実店舗で目で見て材料を吟味したい場合は?

基本的にはホームセンターや東急ハンズでの材料探しをおすすめします。が、欲しいものが全部揃う確率はかなり低いものと思って足を運んで下さい。

筆者もアルミパンチを探している時、ホームセンターにも東急ハンズにも行ったのですが、そもそもアルミパンチがなかったり、あっても穴の径が一種類しかなかったりでずっと空振りでした。

それ以外の材料探しの際もいちいちホームセンターをチェックしたりしたのですが、かなりムダ骨になることが多かったので、個人的には送料がかかったとしても通販で購入してしまった方がよいと思います。

送料がもったいないからできるだけ実店舗で……という気持ちはよくわかるのですが、もう、本当に、行けば行くほど損してるというか時間も労力も棒に振る確率が高いです……。

まとめ

  • リアルケモノ系ならガラスカボションを使用したグラスアイがおすすめ
  • 黒い部分が少ないならアルミパンチで目を作り視界を広げるのがおすすめ
  • 覗き穴とバレにくいようにしたい場合はスモークフィルムがおすすめ

以上、着ぐるみの目の作り方・材料についてまとめてみました。今回は珍しくしっかり画像を用意したので、うまく構造が伝わっていれば幸いです。

今回ご紹介した作り方は有名な一例にすぎないので、もし自分で「このやり方でもいいかも」というアイディアがあれば是非試してみて下さいね。