ライオンボードの平面同士を接着する時は瞬間接着剤ですぐにくっついてくれるのですが、ダーツ部分の接着となるとそうはいきません。
瞬間接着剤を塗布してから何分もその部分を押さえていなければくっつかない、それどころか10分押さえててもくっつかない……そんな時さえあります。
そこで今回は、そんな悩める造形コスプレイヤーさんの作業効率をアップするために、ライオンボードのダーツ部分を上手く貼り合わせる方法をご紹介したいと思います。
ライオンボードのダーツ部分は瞬間接着剤だけでは貼りにくい!
ライオンボード(COSボード・コスプレボード)同士を瞬間接着剤で貼り付ける時は、アルテコスプレー(瞬間接着剤硬化スプレー)を併用するのがおすすめです。
実は瞬間接着剤はリアラボードなどのポリプロピレン系の素材に使用できない商品が多く、そもそもライオンボードを接着するのにあまり向いていないのです。(もちろん対応している瞬間接着剤もあります)
とは言え、対応していないと書かれているもののご存知の通り平面同士であれば何の問題もなくくっついてしまいますし、ダーツ部分もアルテコスプレーを使用すれば貼り合せることができます。
造形を続けるか分からない場合は100mlで様子を見た方がよいですが、容量が大きいほうが断然コスパがいいので「今後も造形衣装をどんどん作る!」という場合は420mlのものを購入してしまった方がお得です。
アルテコスプレー(瞬間接着剤硬化促進剤)の使い方は、
- ダーツ部分の片面に瞬間接着剤を塗る
- 接着剤を塗っていない方の面にアルテコスプレーを噴きかけ、乾燥させる
- ダーツ部分をくっつける
以上の通りです。
アルテコスプレーを使用する際は必ず換気をしながら、もしくは外で行って下さい。密室でスプレーを吸いながら作業するのはあまりにも危険です。あとメチャメチャ臭いです。
さて、使用方法が分かったところで、次はどのメーカーの瞬間接着剤に使用できるかを確認しておきましょう。
アルテコスプレーが使える瞬間接着剤はどれ?
アルテコさんの公式サイトには記載が見当たらなかったのですが、amazonのアルテコスプレー販売ページには「他社製品との組み合わせによるご使用はお避けください」と記載があります。アルテコ製の瞬間接着剤にしか使えない、ということですね。
とは言いつつも、筆者は百均(セリア)で買った別メーカーの瞬間接着剤に使用した際はふつうに使えてしまったので、瞬間接着剤であればどのメーカーのものでも使えるのではないかと踏んでいます。
ちなみに他社製品との組み合わせを避けるべき理由は「性能が発揮できない可能性があるから」のようです。(amazon販売ページ参照)
ですので、他社製品を使用する場合はアルテコスプレーが威力を発揮してくれない可能性もあることを考慮して使用しましょう。
「快適に作業したいから同社の瞬間接着剤を使いたい!」という場合はこちらの接着剤をご購入頂ければと思います。(パッケージにはポリプロピレンには使用できないと書いてあるため自己責任でお願い致します)
「瞬間接着剤ひとつで貼り合わせができないなら他の接着剤を使った方が効率いいかも……」とお考えの方、他の接着剤に乗り換える前に一つ注意して頂きたいことがあります。
筆者の経験上、瞬間接着剤であれば大体どのメーカーのものでもライオンボード(リアラボード)に使用できたのですが、それ以外の接着剤でダーツ貼り合わせに向かないものがありました。
筆者がライオンボードのダーツを貼り合せるのに失敗した接着剤
筆者の経験上では、Gボンド系はダーツの貼り合わせには向いていないのでおすすめしません。
Gボンドを貼り合わせる箇所の両方に塗布し、乾燥させてから接着……という正しい(はずの)方法で接着したのですが、ボードが平面に戻ろうとする力(接着したい方向と逆向きの力)が強すぎてじわじわと剥がれていってしまいました。
Gボンド系で接着に失敗すると、接着剤の跡が残ってしまい取り返しが付かなくなってしまうので、本当に使用をおすすめしません。
もし試してみたいという場合は、切れ端などで必ずテストしてしっかり接着すると分かってから使用して下さいね。
「瞬間接着剤も(単品では)ダメ、Gボンドもダメなら、今話題になっているボンディックは?」とお考えの方はこちらの記事を参考にして頂ければと思います。
まとめ
- ライオンボードのダーツ部分を接着するならアルテコスプレーを使おう
- 筆者は他社の瞬間接着剤でもアルテコスプレーを使用することができた
- 瞬間接着剤でくっつかないからといってGボンド系でダーツを貼るのはおすすめしない
以上、ライオンボードのダーツ部分の貼り合わせ方法についてまとめてみました。
アルテコスプレーの存在を知る前はとにかくダーツがくっつけられずにイライラしながら造形をしていましたが、知ってからはサクサク製作になり本当に救われました。
ただでさえライオンボードなどの材料費にお金がかかっているのでアルテコスプレーを追加で購入するのはためらわれるかもしれませんが、導入すると作業効率が格段にアップするので、お財布に余裕がある方は是非一度試してみて下さい。